これからどうします?

修羅の国・福岡で生きる30代独身女。家計簿、投資、一人暮らし、遠距離恋愛。

「仕事には行けるけど、休みになると体が動かない」私がカウンセリングに行った話⑦

春山です。来週からもう9月とか本当ですか。
9月!もう秋!(毎回こんなこと言ってる気がする)

さて、そんなこんなで「仕事には行けるけど」シリーズ、第7回です。ここまで書いておいてなんですが、先日ついにメンタルクリニックのお世話になりました。現在は服薬しながら通勤を続けております。
元気に残業もしてますよ!!!!!YAMETAI!!!!!

その辺のことはまた記事にするとして、「仕事には行けるけど」シリーズもこれで最終回です。よければ最後までお付き合いくださいませ。それでは続きからどうぞ。なお、登場する人物名は全て仮名です。

カウンセラーさんの3つの提案。そして初めてのカウンセリングが終わる。

カウンセリングルームを訪れた私は、カウンセラー・山下さんの労わりの言葉で、心がぐらぐらと揺らぎまくっていた。単純もいいところだが、誰かに話を聞いてもらえたということが、まず何よりも嬉しく、ありがたかったのだ。 こちらの話を聞いたうえで、山下さんがいくつか提案を出した。

 

睡眠時間を確保する

23時50分就寝、5時35分起床。これが当時の私の睡眠サイクルだった。この睡眠時間を見て、山下さんは「ちょっと少ないですねえ」と苦笑いしていた

私の睡眠サイクルには理由がある。5時45分からの「モーニングサテライト」を見るためと、単にトロいので準備に時間がかかるためだ。身支度や弁当作りや朝食にかかる所要時間を出勤時刻から差し引いて考えると、これくらいの時間に起きなければならない。さらに、職場の端末を立ち上げる当番の日(一か月に3日くらいある)は、8時前に職場に着かねばならない。当番が回ってくる日は5時15分頃起きていた。
夜は夜で、仕事から帰ってきて、何もせずに寝る自分がつまらなくて嫌だった。そして、寝たらいつかは必ず起きなければならないこと、起きたらまた生きて仕事に行かなければならないことが怖かった。電気を消してベッドに入っても、目をつぶるのが嫌で無駄にスマホを見ていた。

仕事して何もせずに寝るのが嫌だ、と山下さんに伝えると「何もしてないんじゃないですよ、仕事してきたから寝るんです」と返された。そして、「今よりも、就寝は30分早く、起床は30分遅く、合計して睡眠時間を1時間増やす。これをしばらくやってみましょう」という提案を受けた。

担当内の現状や問題について、係長・課長を同席させて話し合う

これまで係長に働きかけても何の動きもなかったので、直に課長に現状を訴えたりしていた。しかし、それを受けた課長が係長に指示をしても、特に変わらなかった。係長が何もしないので、逆に強いなと思います…と言ったら「それは強いんじゃなくて、少し鈍感なのではないでしょうか」と山下さんに苦笑いされた。結構ハッキリ言うなあ!と驚いたものの、気は少し楽になった。そのうえで、この直属の上司を2人とも参加させて話し合いをするよう勧められた。

泣くことを我慢しない

「泣くことを我慢していませんか」と山下さんに言われたとき、正直首を傾げた。私自身は涙を我慢しているつもりなどさらさらなかった。ただ、泣いたって何にもならないと思っていた。小さな子供ならいざ知らず、30超えた女が泣いたって、目がむくんで腫れてなかなか戻らなくて焦るだけである。私は「効率的に泣かないことを選んでいるだけ」と思っていた。

その日も、山下さんと話していて、泣きたくなるタイミングは何度かあった。一番苦しい、と思ったのは、今回の人員が決まった時点の話をしていたときだ。「前任の係長は『私だけ異動してごめん』と言ってくれて…」まで口に出したところで、突然、泣きたい気持ちがグワッと高まった。 どうしてここで泣きたくなったのか、今でもよく分からない。しかし、その瞬間、たしかに私の心身を襲ったのは、「胸が詰まる」という言葉が恐ろしいほどぴったりな苦しさだった。これ以上口を開いたら号泣してしまう!嫌だ!と思った。
その時の気持ちを山下さんに尋ねられたが、何とも答えられなかった。ただ「泣くのってどうやればいいんだっけ……」とぼんやり思った。――いやいや、泣き方が分からないの、なんて、30歳過ぎて無表情系クールキャラみたいなこと言ってんじゃねえよ、と自分に突っ込みを入れたくなる。
結局、「うーん、どうなんでしょうね……」とごにょごにょ答えてお茶を濁すことしかできなかった。

「泣くことを我慢していませんか」
後日、メンタルクリニックの診察室で、私は、自分で引くほどビャンビャン号泣した。号泣しながら、この山下さんの言葉を思い出していた。

カウンセリング終了。そしてその後。

他にも、カウンセリングではいろいろなことをきかれた。ちゃんとご飯を食べているか、それを美味しいと思えるか。趣味はあるか。相談できる人は周囲にいるか。などなど。一つ一つの質問に答えるたびに、自分の言葉を自分の耳で聞くたびに、「ああ、私はかなり参っていたんだな……」と自覚させられた。

山下さんによると、今回のカウンセリングで話した職場の状況を、匿名で、勤め先の人事担当者に伝えることもできるという。しかし、匿名にしたところで、話の内容からして「相談したのは春山だ」ということは即バレしてしまうだろう。少し考えて、人事への連絡はやめてもらった。大事にしたくないのもあったが、「そんなことをしたら、職場で『春山は面倒くさいやつ』というレッテルを貼られるのでは……」と思ってしまったのが一番の理由だ。私は結局、どこまでも自己保身に走ったのだ。

カウンセリングにかかった時間は、だいたい1時間30分前後だったように思う。今日の提案内容を試してみて、メールでも電話でもよいので、2週間後くらいにまた連絡をすると良い、とのことだった。最後までにこやかで穏やかだった山下さんにお礼を言い、私はカウンセリングルームを後にした。

何度も何度も同じことを言うが、誰かに話をきいてもらうことが、これほどありがたいとは思わなかった。そして、「誰かに話を聞いてもらいたい」という気持ちは、それ自体がSOSだ。カウンセリングルームに電話がつながらなかったあのとき、思わず口から出た「助けて」という言葉は、何よりも如実に私の心を表していた。しんどい。つらい。苦しい。疲れた。目が覚めなければいいのに。この世から消えてしまいたい。このまま死ねたらラッキーだな。それはすべて、私が発していたSOSだった。
「私」が発するSOSを、「私」自身が無視していた。けれど、一度生まれたSOSは、いつか必ず出口を求めて動き出す。それが「スポーツで発散」「愚痴って解消」「病院の受診」につながる人もいれば、自死につながる人もいるのだろう。私の場合は、カウンセリングルームにつながることができた。それは劇的な解決ではないが、決して悪い手ではなかったと思う。

気持ちが完全に晴れたわけではなかったが、手掛かりはできた。週が明ければ、私はまた仕事に行く。週末の休みを楽しみに働くだろう。そして、いつかまた週末を楽しく過ごせる日がくるといい。人であふれる福岡の街を歩きながら、私はとりあえず、睡眠時間の改善について考えることにした。

「『仕事には行けるけど、休みになると体が動かない』私がカウンセリングに行った話」シリーズ 完

 

……と、本当はこうやって「みんなもつらいときは遠慮せず色んなサービス使って乗り切ろうぜ!!」みたいにきれいにシメて終わる予定でした。 まさかシリーズ終わる前にメンタルクリニック行きになるとは/(^o^)\

そして今

説得力めちゃめちゃ薄いかもしれませんが、カウンセリング行ってよかったと思っているのは事実です。受診したメンタルクリニックも、カウンセリングルームで紹介してもらいました。そして今も、山下さんに「受診しました」だの「運動を始めました」だのの報告メールを送っています。

というわけで「仕事には行けるけど」シリーズ、これにて終了です。ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました! メンタルクリニックのことなども、今後記事にしていきたいと思っています。そして、本来のこのブログの目的である家計簿と投資の話もそろそろ再開したい所存です。

  

↓「仕事には行けるけど」シリーズの他の話はこちら

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